自宅学習のポイント

2020年2月、全国の学校へ一斉休校要請が表明されました。
休校時の自宅学習のポイントについてまとめました。
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【臨時休校時の自宅学習】
・臨時休校は「休み」ではなく「自宅学習」の時間と考えてください。ゲームやネットばかりしていると、1か月はあっという間です。
・ぜひこの機会に、科目の克服に取り組んでください。ふだん学校や部活がある時期にはなかなか難しい、苦手科目に腰を据えて取り組める貴重な時間です。学校の授業の代わりに毎日6時間(またはそれ以上)、苦手科目に取り組めば、一気に得意科目にできます。
・苦手科目は、必ずどこかつまずいている箇所があります。思い切って前の学年の教科書・問題集に戻るなど、時間をかけて取り組む絶好の機会です。

 

【自宅学習のポイント】 ※下の画像参照
①問題集ではなくノートに解く
問題集に直接書き込むと、2度目以降の学習ができません。

 

②答え合わせ後、問題集に○×印をつける
1度目は「どの問題ができて、どの問題ができないか」の確認です。いわば勉強の準備作業であり、ここで終わっては意味がありません。ノートだけでなく、問題集の問題番号のところに赤ペンで○×印を書き込むのがポイントです。

 

③×の問題は解説をよく読み、翌日に再挑戦
○印の問題はもうできているので、解き直す必要はありません(どうせ似た問題がまた別の場所で出てきます)。×印の問題は、解説をじっくり読んでください。解説を赤ペンでノートに写す必要はありません(そのペンが魔法の赤ペンでもない限り、時間の無駄です)。
解説を読んだ直後はできるに決まっているので、×印の問題は翌日以降に再挑戦してください。その上で、今度は青ペンで問題集に○×印をつけてください。この③のプロセスが、最も重要です。

 

④×印がなくなるまでくりかえす
要は「できない問題ができるようになる」ことが勉強です。この学習法で最後のページまでやったら、その問題集は「自分の苦手な部分が一目でわかる、世界でただ一冊の問題集」になります。

・上記の学習法は、シンプルですが、東大をはじめ難関大学に合格した受験生の多くが実践している方法です。やみくもに何冊も問題集をやるよりも、一冊の問題集を徹底的に使いつぶす方が効果的です。


・新たに問題集を買う場合、「なるべく薄い(問題数が少ない)もの」「解説は分厚く、しっかりしているもの」「自分のレベルにあっているもの(だいたい半分くらい正解できそうなもの)」を選ぶと良いでしょう。

 

・臨時休校を受け、たくさんの授業動画配信サービスなども行われています。無料開放のものも多く、とても素晴らしいことです。ただし注意すべきは「授業動画を観ているだけで成績は上がらない」点です。動画でなるほど!と刺激を受けた後、自分でどれだけ学習するかが大切です。

 

・効果のある学習法は、実際は科目・単元によって異なります。上記の○×式の学習法は多くの科目に応用可能ですが、例えば現代文は、同じ問題を繰り返し解くよりは、じっくりと解説を読み、別の問題に移った方が良いかもしれません。
いろいろと試行錯誤しながら、自分で勉強法を編み出していくのが最強です。

 

みなさんが休校中、有意義な自宅学習をされることを心より願っています。

 

2020年2月

ふくしま学びのネットワーク 前川直哉

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